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小さな頃のおはなし*

私の姉は、中学のとき漫画家を目指していた。

「漫画家になるためには」というような教本をひたすら買い漁り

部屋はいつも漫画でいっぱいで、

自分で作ったイラスト入りレターセットを私たち妹に分け与え、

(ちなみにそのレターセットで私が遠方の友達に手紙を送ったところ、形が規定外だったためポストに返ってきた)

机の中には原稿用紙、Gペン、インク、ホワイト、トーン、変てこな形の定規などあらゆる道具で埋め尽くされていた。

私はそこで助手として働いていた。

ほぼ毎日、学校が終わると姉の部屋に足を運んだ。

原稿用紙やトーンを買いに行くのは私の仕事だった。

いつも姉から500円だけ渡され、買いに走らされた。

当時小学生の私は電車に乗って1人で買い物をするという行為になぜか強い憧れをもち

パシリにされているとも知らず、いつも喜んでかって出ていた。

しかし、なぜ姉が中学生にしてここまで完璧な道具を揃えられるほどの財力があったのかは未だに不明である。

姉はいつも月1で発行されていた、投稿者による漫画やイラストを掲載している雑誌に、自分の漫画を載せるため毎日漫画を描いていた。

もちろん、姉はとても絵の才能に優れていた。

おそらく私が今描く絵よりも、中学時代の姉の方が100倍上手かったと思う。

そこでもまた、私は助手として彼女のもとで一生懸命に働いていた。

消しゴムかけ、ページ揃え、ホワイト、ベタ、トーン貼りなどの雑務は私の仕事だった。

そこでもまた私は、パシリとも知らずその与えられた雑務に没頭した。

とはいっても、雑務とはいえ、私も私で絵を描くのは大好きだったので

そんな仕事でも喜んでかって出た。

すごく楽しかった。

たまに腕を上げると重要じゃない部分のペン入れもさせてもらったりした。

姉のイラストがついにその雑誌に載ったときは一緒に飛んで喜んだ。

私もたまに余った原稿用紙をもらって漫画を描いたりした。

ただ、私には、姉にはあっても私にはない何かが不足していたため

いつもえんぴつでがっつり描いて勝手に完結させていた。

ちなみにその時描いていた漫画のタイトルは

”マナちゃんの大冒険”という完全に当時大好きだったカードキャプターさくらに影響されて

何から何まで似せて描いたオリジナリティの欠片もない、タイトル通りにマナちゃんが大冒険するという満ち溢れた内容の物語である。

そしていつも、それだとノートに描くのと一緒じゃん、

ペン入れしなよと怒られた。

でも私はしなかった。

ただ一心に面倒くさかった。

ここのセリフ、こっちに書いちゃうと先にこっちのセリフ読んじゃうから位置変えた方がいいよ

という姉の懇切丁寧なアドバイスも

これでいいの!!と言ってやめなかった。

おそらくその時点で、私と姉には性分とも言い難い、小さいようで大きな差が生まれていたのだろう。

姉が、私は漫画家になるから、○○(私)は、あたしの助手になってね

と言った。

私は喜んで、うん!と答えた。

その時点で私は、わすが小学生にして漫画家の助手になるという親も吃驚仰天奇想天外の夢に向かって赴いていた。

しかし、姉は高校に入って変わった。

漫画を描かなくなった。

漫画セット一式全てを私の部屋に持ってきて

あげる、と言った。

私、水族館で働きたい!イルカショーに出たい!

と言いだした。

愕然とした。

その言葉と同時に私の夢も消失した。

それから、1人で漫画を描いてみるものの、やはり私の性分上続くわけもなく

Gペンも持つこともなく、

らくがき帳にひたすら鉛筆で漫画を描き続ける程度の創作活動を経て、

中途半端に画力がつき、私の漫画家への道は幕を降ろした。

今思えば当然の結末だが、もう少し頑張っていればと思う自分もいて

思い出すたびに少しばかり複雑な感情に苛まれる。

ちなみに姉はというと、それから理系の生物を専門とする学部の大学へと進み

今はなんちゃらかんちゃらとかいうよく分からない研究所で研究員として内定をもらっている。

運命とは面白いものである。

こう書いている今でさえも何をきっかけとして運命が変わるかも分からない。

もしかしたら漫画家になっているかもしれないし、

はたまた海水スーツを着てイルカに跨っているかもしれない。

逆に言えば、可能性なんてまだいくらでもあるってゆうこと。

そうゆうこと。

結局最初に言いたかったこととはずいぶんかけ離れた内容になってしまったけれど

ここから上手くいいまとめられる自信もないので、今日はここらへんにしておきます。

そう、きっとこれも運命。

ではでは

ノシ


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